禁煙外来は治療薬が出荷停止中のため休止しております
禁煙外来について
喫煙は、血管の機能に悪影響を及ぼして動脈硬化を促進し、心筋梗塞など心臓血管系の大きな病気を引き起こしたり、COPD※など呼吸器の病気を招いたりします。肺がん、喉頭がん、食道がん、膀胱がんなど、様々な部位のがん(悪性腫瘍)の発生の原因であることも確認されています。禁煙により、こうした病気の予防、およびリスクの軽減が期待できます。
※COPD:慢性閉塞性肺疾患。タバコの煙などの有毒物質を長期間、吸入することによって生じる肺の炎症性疾患。慢性の咳、痰、息切れが主症状で、次第に呼吸機能が低下していく。
当クリニックでは「禁煙外来」を設け、禁煙補助薬や生活指導を駆使した禁煙のお手伝いをいたしておりますので、禁煙治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。
ニコチンを含まない禁煙補助薬
チャンピックス(飲み薬)
「ニコチン切れ症状」(イライラ感や焦燥感など)を軽減するほか、タバコをおいしく感じにくくします。禁煙開始予定日の1週間前から服用し始めます(1日2回食後にコップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用)。飲み始めの1週間はタバコを吸いながら服用し、8日目に禁煙を始めます(タバコを自然に吸わなくなったような場合は、8日目を待たず、早めに禁煙に入ります)。服用期間は通常、合計12週間です。途中で服用をやめたりせず、医師の指示どおりに服用を続けてください。
ニコチンを補給する禁煙補助薬
ニコチンパッチ(貼り薬)
ニコチンを含んだ貼り薬です。医師に処方してもらうタイプと薬局などで購入するタイプがあります。1日1回、上腕や腹部、腰背部などに貼ります。ニコチンは皮膚からゆっくりと吸収されます。かぶれの防止には、毎日違う場所に貼ると良いでしょう。タバコにはニコチン以外にも一酸化炭素などの有害物質が200種類以上も含まれますが、ニコチンパッチにはニコチンしか入っていないので、タバコよりも安全です。
ニコチンガム
ニコチンを含んだガムで、薬局・薬店で購入します。噛むと、ガムに含まれたニコチンが口の粘膜を通して血液中に吸収され、禁断症状が緩和されます。1回の使用量は必ず1個とし、徐々に減らしていきます。ニコチンガムは医薬品ですので、噛み方は普通のガムとは異なります。正しく使わないと効果が現れないばかりか、逆に副作用を招く可能性もありますので、使用上の注意事項はきちんと守りましょう。
健康保険で受けられる禁煙治療
禁煙治療は、現在では健康保険が適用されており、患者様の負担も軽くなりました。ただし、健康保険を使って受けるためには一定の要件※があり、1回目の診察で医師が確認することになっています(要件を満たさない場合でも「自由診療」で禁煙治療を受けることができます)。
健康保険で禁煙治療を受けるための要件
1 | ニコチン依存症を診断するテスト(TDS:Tobacco Dependence Screener)で5点以上 |
---|---|
2 | 【35歳以上の方】ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上 例えば、25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300であり、対象となります。 |
3 | すぐに禁煙したいと考えていること |
4 | 医師から受けた禁煙治療の説明に同意、説明内容に納得された時は、文書で同意します(サイン等)。 |